最終更新:2026年9月6日公開:2026年8月3日編集方針と検証の手順
外壁塗装に補助金は使えるのか。よくある疑問ですが、答えは「条件による」です。
先に結論を言うと、塗装そのものを対象にした制度は多くありません。ただし断熱改修などと組み合わせることで、対象になる可能性は出てきます。この記事では、なぜ塗装単体では対象になりにくいのかを国の制度の中身から説明したうえで、制度の探し方と申請でつまずきやすい点を整理します。
補助制度は年度ごとに内容が変わり、予算に達し次第終了するものもあります。具体的な金額や条件は、必ずお住まいの市町村の窓口・公式サイトでご確認ください。当サイトの情報だけで申請の可否を判断しないでください。
費用そのものの目安を知りたい方は、北海道の外壁塗装の費用相場もあわせてご覧ください。
結論:塗装単体は対象になりにくい

まず前提として、「外壁を塗り替える」という工事だけを対象にした補助制度は多くありません。探しても見つからないのは、調べ方が足りないからではなく、制度の設計上そうなっているためです。

国の補助金では「塗料は対象外」と明記されている
分かりやすい例があります。環境省の補助事業「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」の公式サイトには、補助対象となる建材の説明のあとに、こう書かれています。
「※塗料は補助対象になりませんので、ご注意ください。」
この事業で対象になるのは、断熱材(天井・外壁・床)と、窓・ガラス、玄関ドアです。いずれも熱をどれだけ通しにくいかを性能値で測れる建材で、塗料はそこに含まれていません(出典:既存住宅の断熱リフォーム支援事業/執行団体:公益財団法人北海道環境財団)。
北海道の住宅を扱う財団が執行している事業でこう書かれている以上、「寒冷地だから塗装も対象になるのでは」という期待は、いったん脇に置いたほうが早く進みます。
制度が性能を数値で確かめられる工事にお金を出す設計になっているためです。「塗装は無意味だ」という話ではなく、制度の目的と塗装の役割がずれているだけです。
制度の目的から見ると理由が分かる
多くの制度は、次のいずれかを目的としています。
- 省エネ・断熱性能の向上 … 光熱費とCO2排出を減らす
- 耐震性の向上 … 地震での倒壊を防ぐ
- 地域経済の活性化 … 地元業者の利用を促す
- 空き家対策・移住促進 … 住まいの流通を促す
外壁の塗り替えは建物を長持ちさせる工事ですが、それ自体が省エネや耐震につながるわけではありません。そのため、単独では対象外とされることが多くなります。
逆に言えば、この目的のどれかに当てはまる工事と一緒に行えば、話は変わってきます。北海道では、外壁の傷みが進んでカバー工法を検討する場面で、断熱材入りの外壁材を使う選択肢があります。この場合は断熱改修としての性格を持つため、制度に該当する可能性が出てきます。
国の制度で外壁塗装が関わる余地

国の制度で狙えるのは、塗装そのものではなく「躯体の断熱改修」として外壁に手を入れる場合です。外壁の工事は足場を組むので、断熱改修と時期を合わせれば足場代を1回分で済ませられます。ここに実務上の意味があります。
ただし、断熱改修は塗装とは工事の性格も規模も違います。壁の中や外側に断熱材を加える工事なので、費用も大きくなります。「補助金が出るから断熱改修もやる」ではなく、「断熱改修をやりたいから制度を使う」という順序で考えてください。
住宅省エネ2026キャンペーンの全体像
国土交通省・経済産業省・環境省が連携して実施している制度群です。次の4つの事業で構成されています(出典:住宅省エネ2026キャンペーン)。
| 事業名 | 主な対象 |
|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む幅広いリフォーム |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 高い断熱性能の製品を用いた開口部(窓)の改修 |
| 給湯省エネ2026事業 | 高効率給湯器の設置 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 小型の省エネ型給湯器の交換 |
いずれも予算上限に達し次第、受付を終了すると公式に明記されています。年度末まで待ってくれる制度ではありません。
みらいエコ住宅2026事業
リフォームで使える中心的な制度です。必須の工事として挙げられているのは「開口部の断熱改修」「躯体の断熱改修」「特定エコ住宅設備」の組み合わせで、外壁塗装は含まれていません。
補助の上限は、住宅がいつ建てられたかと、どの性能まで到達するかで4つに分かれます。
| 住宅の建築時期 | 義務基準相当 | 次世代省エネ基準相当 |
|---|---|---|
| 平成3年以前に新築 | 100万円/戸 | 50万円/戸 |
| 平成4年〜平成28年に新築 | 80万円/戸 | 40万円/戸 |
表の「義務基準相当」「次世代省エネ基準相当」は、どちらも改修後に到達する断熱性能の水準を指します。高い水準を目指すほど上限額が大きくなる仕組みです。
注意したいのが申請の主体です。住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトには「本キャンペーンの各事業は、消費者等と契約する住宅事業者が交付申請等の手続きを行います。」と記載されています。
この事業でも、手続きを行うのは登録された「みらいエコ住宅事業者」です(出典:みらいエコ住宅2026事業)。
先進的窓リノベ2026事業
環境省が所管する、窓の断熱改修に特化した制度です。補助の上限は1戸あたり100万円。ガラス交換、内窓設置、外窓交換が対象で、ドア交換は他の窓工事と同時に申請する場合に対象となります。
外壁塗装とは別の工事ですが、同時に行えば足場を共有できます。壁だけ断熱しても窓から熱が逃げていれば体感は変わりにくいため、断熱を目的にするなら窓とセットで考えるのが現実的です(出典:先進的窓リノベ2026事業)。この事業も、消費者が直接申請することはできません。
既存住宅の断熱リフォーム支援事業
冒頭で紹介した、塗料が対象外と明記されている事業です。戸建住宅の補助上限は120万円/戸(玄関ドアの設置には別途加算があります)。
執行団体が公益財団法人北海道環境財団である点も、道内の読者には覚えておく価値があります。令和8年度(2026年度)は3月と6月に公募が行われ、3月公募は3月17日から6月12日まで、6月公募は6月22日から8月21日まで受け付けています。
公募が期間を区切って行われる形式なので、「思い立ったときに申請する」ことができません。受付中の公募に間に合わない場合は、次の公募の告知を公式サイトで待つことになります。工事を計画する段階で、公募の時期を確認しておいてください。
制度は毎年のように名前が変わる
ここまで挙げた事業名には「2026」という数字が入っています。国の省エネ関連の制度は、年度ごとに事業名も内容も変わるのが通例です。
そのため、数年前のまとめ記事に載っている制度名で検索しても、すでに終了していることがあります。制度を探すときは、名前ではなく「今年度に実施している省エネ改修の制度」という枠で探すほうが確実です。
制度の締切カレンダー

制度を使うなら、期限から逆算して動く必要があります。とくに北海道は着工前の申請・年度内の完了・短い施工シーズンという3つの時間の制約が重なります。公式に公表されている日付は次のとおりです。
| 事業 | 受付・期限 |
|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 予約は2026年11月16日まで/申請は2026年12月31日まで |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 2026年3月31日開始/遅くとも2026年12月31日まで |
| 既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 令和8年度(2026年度)6月公募は6月22日〜8月21日 |
| 対象工事の着工(国の2事業) | 2025年11月28日以降に着手したもの |
いずれも予算に達した時点で終了します。表の期限は「そこまで必ず受け付ける」という意味ではありません。人気のある制度では、期限を待たずに締め切られることもあります。
北海道は「使える期間」がさらに短い
ここに北海道特有の事情が重なります。積雪と気温の条件から、外壁の工事に向く時期は限られます。冬に着工できないぶん、申請から工事の完了までを暖かい季節のうちに収める必要があります。
秋に「補助金を使いたい」と思い立っても、その年の工事に間に合わないことがあります。地域や工事の内容によって条件は変わるので、施工時期の詳細は北海道で外壁塗装ができる時期はいつ?をご覧ください。
逆算すると、いつ動くか
現実的な進め方は、冬のうちに動き始めることです。
- 冬 … 外壁の状態を相談し、業者の候補を絞る。市町村の制度も調べておく
- 雪解け後 … 現地調査を受け、見積もりを取る
- 着工前 … 申請の手続きを済ませ、交付決定(補助を出すと正式に決める通知)を待つ
- 春〜秋 … 工事を行い、完了報告まで済ませる
この流れなら、着工前申請と年度内完了の両方を満たしやすくなります。
逆に避けたいのが、夏に相談を始めて秋の着工を目指す進め方です。申請の準備に時間がかかると着工が10月にずれ込み、天候で工事が止まれば年度内の完了が危うくなります。制度を使うなら、時間の余裕そのものが条件のひとつだと考えてください。
市町村の制度の探し方

自治体の制度は、まとめ記事ではなく公式の情報で確認してください。制度は年度ごとに変わり、まとめ記事の情報は古いことがあります。実際、複数のまとめサイトを見比べると、掲載されている制度の数さえ食い違っています。
1. 公的な検索サイトで調べる
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会が、地方公共団体の支援制度を検索できるサイトを公開しています(地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト)。
使い方はシンプルです。都道府県から北海道を選び、支援分類(省エネルギー化・耐震化・バリアフリー化など)と支援方法(補助・融資など)で絞り込むと、市区町村ごとの制度が一覧で出てきます。
コツは、支援分類を最初から絞り込みすぎないことです。「省エネルギー化」だけで検索すると、地元業者利用型のリフォーム補助を見落とすことがあります。まずは条件を広く取って、自分の市町村にどんな制度があるかを把握してください。
このサイト自体も「最新の情報については各地方公共団体にお問い合わせください」と案内しています。あくまで当たりをつけるための入口と考えてください。
2. 市町村の公式サイトで確認する
候補が見つかったら、「(市町村名) 住宅 リフォーム 補助」で検索し、必ず自治体の公式サイトを見てください。住宅政策や建築指導を担当する部署のページに掲載されていることが多くなります。
確認したいのは、今年度も実施しているか、受付期間はいつか、対象工事に何が含まれるか、金額の上限はいくらかの4点です。
公式サイトでも情報が古いまま残っていることがあります。ページの更新日と、記載されている年度を必ず見てください。判断がつかなければ、電話で問い合わせるのが確実です。
3. 北海道と国の制度も確認する
市町村とは別に、北海道が実施している住宅関連の制度があります。市町村の制度と併用できる場合と、できない場合があります。国の制度についても、前の章で挙げた公式サイトで最新の状況を確認してください。
4. 業者に聞く(ただし最終確認は自分で)
地元で長く営業している業者は、その地域の制度に詳しいことがあります。国の事業では登録事業者しか申請できないため、その業者が登録事業者かどうかも確認しておきたい点です。
ただし最終的な確認は自分で行ってください。「補助金が下りる前提」で契約するのは避けるべきです。
出典:住宅リフォーム推進協議会「地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト」
「外壁塗装の補助金」以外の枠で探す
探し方を変えると見つかることがあります。「外壁塗装」で検索して出てこなくても、別の目的の制度で対象工事に含まれている場合があるためです。
| 制度の枠 | 外壁塗装が絡む可能性 |
|---|---|
| 省エネ・断熱改修 | 外壁の断熱改修と同時なら対象になりうる |
| 耐震改修 | 耐震工事に伴う外装の復旧として含まれることがある |
| 空き家の活用・移住定住 | 改修全般が対象で塗装も含む例がある |
| 地元業者利用型のリフォーム補助 | 工事内容を問わず対象になることがある |
| 多世代同居・子育て世帯支援 | 住宅改修の一部として扱われる例がある |
とくに地元業者の利用を条件にしたリフォーム補助は、工事の種類を限定していないことがあります。この場合、外壁塗装が対象工事に含まれる可能性があります。
補助の額は制度によって差がありますが、国の断熱系の制度と比べると小さくなるのが一般的です。具体的な補助率と上限額は制度ごとに異なるため、市町村の要綱で確認してください。その代わり、塗装だけの工事でも使える可能性がある点が利点です。
探すときは、市町村の公式サイトで「リフォーム」「住宅改修」「定住」「空き家」といった言葉で検索してみてください。「外壁塗装」という言葉だけを追いかけていると、こうした制度を見落とします。
申請でつまずきやすい点

制度の条件は、おおむね次の3つに分かれます。
| 条件の種類 | よくある内容 |
|---|---|
| 工事の要件 | 対象工事に含まれるか/最低の工事費が定められていることがある |
| 申請者・建物の要件 | 自ら居住し所有していること/市町村税の滞納がないこと/世帯や年齢の要件 |
| 業者・手続きの要件 | 市内業者に依頼すること/国の事業では登録事業者であること/着工前の申請と交付決定 |
このうち見落とされやすいのが2つ目です。税の滞納があると、工事の内容にかかわらず申請できません。心当たりがある場合は、申請の前に納付状況を確認しておいてください。
そのうえで、手続きで起こりやすい失敗を挙げておきます。
契約前に申請が必要な制度がある
もっとも多い失敗です。工事を契約したあと、着工したあとでは申請できない制度が少なくありません。見積もりを取る段階で制度の有無を調べ、申請のタイミングを確認してください。
受付期間が短い
年度の初めに受付を開始し、予算に達した時点で締め切る制度があります。数週間で終わることもあります。
また、受付期間が年に複数回に分かれている制度もあります。第1回を逃しても第2回があるか確認してください。
対象工事の範囲が細かい
「外壁の断熱改修」といっても、断熱材の種類、厚み、施工範囲に条件がついていることがあります。要綱(制度の条件を定めた自治体・事務局の文書)を読んで、自分の工事が該当するかを確認してください。
必要書類が多い
見積書、図面、施工前の写真、業者の登録証明など、揃える書類が多くなります。写真は着工前に撮っておかないと後から用意できません。
足場を組んでしまうと、外壁の全景を撮ることも難しくなります。制度を使う可能性があるなら、相談の段階で自分でも写真を撮っておくと安心です。撮影日が分かるように記録しておいてください。
完了報告にも期限がある
見落としやすいのが工事後の手続きです。多くの制度では、工事完了後の一定期間内に完了報告書と請求書を提出する必要があります。
提出が遅れると受け取れなくなることもあります。工事が終わったら手続きは終わり、ではありません。報告の期限も申請時に確認しておいてください。
併用できない組み合わせがある
国の制度と自治体の制度、同じ工事に両方を使えない場合があります。どちらが有利かを比べて選ぶことになります。
なお、みらいエコ住宅2026事業では、他の事業と併用する場合に本事業で2万円以上という下限が設けられています。細かい条件は制度ごとに違うため、要綱で確認してください。
申請できるのが事業者に限られる制度がある
見落としやすい点です。国の住宅省エネ2026キャンペーンの各事業では、一般消費者が直接申請することはできません。登録された事業者が申請を代行する仕組みになっています。
つまり、依頼したい業者がその事業に登録していなければ、その制度は使えません。「この制度を使いたい」と決めているなら、業者選びの段階で登録の有無を確認する必要があります。
市内業者要件と登録事業者要件が重なると選択肢が狭まる
国の制度と自治体の制度を両方使おうとすると、依頼できる業者が一気に絞られます。自治体の制度には「市内に本店のある事業者に依頼すること」という条件が付くことがよくあり、一方で国の制度には登録事業者の要件があるためです。
両方を使おうとすると、「市内業者であり、かつ国の事業に登録している会社」という条件になり、候補が一気に絞られます。相見積もりを3社取りたくても、条件を満たす会社が地域に2社しかない、ということも起こりえます。
優先順位を先に決めておくと迷いません。補助金を最優先にするのか、施工の質と価格で選ぶことを優先するのか。
補助額より工事費の差のほうが大きくなることもあるため、両方を見比べて判断してください。見積書の比べ方は見積書はどこを見る?にまとめています。
補助金と助成金は何が違うのか
制度を調べていると「補助金」と「助成金」の両方が出てきます。一般には、助成金は要件を満たせば受けられるもの、補助金は審査や予算枠があるもの、という説明がされます。
ただし住宅改修の分野では、名称だけで中身を判断することはできません。「助成金」という名前でも予算枠と受付期間が設けられている制度があります。審査の方式や採択の条件は制度ごとに違います。
名前の違いを気にするより、要綱に書かれた対象工事・金額・期限・申請の順序を確認するほうが実益があります。
火災保険との違い

補助金と混同されやすいのが火災保険です。性質がまったく違います。
| 補助金 | 火災保険 | |
|---|---|---|
| 目的 | 省エネ・耐震などの政策目的 | 偶然の事故による損害の補償 |
| 対象 | 要件を満たす改修工事 | 雪災・風災・落下物などによる破損 |
| 経年劣化 | — | 対象外 |
| 申請の時期 | 着工前が原則 | 損害の発生後 |
| 申請先 | 自治体・国(事業者経由の場合あり) | 保険会社 |
雪の重みで雨樋が壊れた、飛来物で外壁に傷がついたといった場合は、火災保険の対象になることがあります。一方、色あせのような経年劣化は対象外とされるのが一般的です。
凍害については、原因や保険契約の内容によって判断が分かれます。いずれも判断するのは保険会社です。
保険金が下りるかどうかを業者が決めることはできません。国民生活センターも、「保険金が使える」と勧誘して住宅修理の契約を結ばせ、高額な申請サポート手数料などのトラブルになる事例に注意を呼びかけています(出典:保険金で住宅修理ができると勧誘される住宅修理トラブルに関する注意喚起)。心当たりの損傷があれば、業者より先に加入している保険会社へ自分で連絡してください。
出典:国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」
補助金ありきで工事を決めない

制度が使えるかどうかは、あくまで結果として費用が下がるかどうかの話です。順序を間違えないでください。

- 外壁の状態を確認し、必要な工事を決める
- 複数社から見積もりを取る
- その工事が制度の対象になるか調べる
- 対象なら、申請のタイミングを確認して進める
補助金を使うために不要な工事を追加すると、補助額より自己負担のほうが増えることがあります。
断熱改修そのものに価値があると納得できるなら進める。制度のためだけに足すなら見送る。この線引きで判断してください。
補助金が使えないときに費用を抑える方法

制度が見つからなくても、費用を下げる手立てはあります。
- 3社から相見積もりを取る … 同じ条件を伝えて比べます
- 屋根と同時に行う … 足場を1回で済ませられます
- 早めに動く … 繁忙期を外せば、じっくり比較できます
- 塗料のグレードを見直す … 年あたりのコストで比べます
とくに相見積もりは効果が大きく、補助金の額より会社間の差額のほうが大きいこともあります。費用の内訳と目安は北海道の外壁塗装の費用相場にまとめています。
補助金が使えなかったことを残念に思うより、同じ手間を見積もりの比較に向けたほうが、結果的に差が出やすいと考えてください。
よくある質問
共通する答えは「制度は年度で変わるため、必ず公式サイトと窓口で確認する」です。そのうえで、疑問の多い項目に答えます。
遮熱塗料や断熱塗料なら補助金は出ますか
塗料であることに変わりはないため、断熱材を対象とする制度では対象外とされるのが一般的です。実際、環境省の断熱リフォーム支援事業では塗料が対象外と明記されています。自治体の制度で「省エネ性能のある塗料」を対象にしている例もあるため、要綱で確認してください。
国の制度は個人で申請できますか
住宅省エネ2026キャンペーンの各事業では、一般消費者が直接申請することはできません。登録された事業者が手続きを行います。そのため、業者選びの段階で登録の有無を確認しておく必要があります。
いくらもらえるのが相場ですか
制度によって大きく異なるため、相場という考え方はなじみません。国の断熱改修の制度では戸あたり数十万円から100万円台の上限が設定されていますが、これは上限であって支給額ではありません。実際の額は工事内容と性能で決まります。
申請から入金までどれくらいかかりますか
制度によって流れが異なります。工事の完了報告を出してから交付決定を経て振込となる制度もあれば、国の事業のように補助額を工事代金に充当する形で還元される仕組みもあります。
いずれにしても、資金の準備は「いったん全額を支払う前提」で考えておくほうが安全です。実際の支払いの流れは、契約前に業者と制度の要綱で確認してください。
補助金は課税されますか
個人が自宅の改修で受け取る補助金の扱いは、制度の性格や受け取る人の状況によって変わります。判断に迷う場合は、税務署か税理士に確認してください。当サイトで個別の税務相談にはお答えできません。
賃貸住宅のオーナーでも使えますか
制度によります。自ら居住する住宅に限定しているものと、賃貸住宅も対象にしているものがあります。要綱を確認してください。
過去に使ったことがあると再申請できませんか
同一世帯・同一住宅での利用回数に制限を設けている制度があります。こちらも要綱で確認が必要です。
DIYで施工しても対象になりますか
多くの制度で、事業者による施工が条件になっています。DIYは対象外と考えておくほうが確実です。
業者が「補助金が使えます」と言っています。信じていいですか
その業者がどの制度を指しているのかを聞いてください。制度名・上限額・申請の時期・誰が申請するのかの4点を具体的に答えられるなら、実際に扱った経験がある可能性が高くなります。
ただし、確認は自分でも行ってください。制度名が分かれば、公式サイトで内容を照らし合わせられます。「たぶん使えると思います」という段階で契約を進めるのは避けましょう。
マンションでも使えますか
分譲マンションの外壁は共用部にあたるため、管理組合として大規模修繕の枠で検討することになります。個人で申請する制度とは進め方が異なります。管理組合や管理会社にご相談ください。
相談はどこにすればいいですか
お住まいの市町村の住宅担当部署が窓口です。制度の有無、対象工事、申請時期を教えてもらえます。国の制度については、各事業の公式サイトに問い合わせ窓口が案内されています。
まとめ
外壁塗装だけを対象にした補助制度は多くありません。国の断熱系の補助金では、塗料が対象外と明記されているものもあります。ただし断熱改修などと組み合わせることで対象になる可能性があります。
制度は年度ごとに変わり、予算に達し次第終了します。契約前に申請が必要な制度も多いため、見積もりを取る段階で調べ始めてください。北海道は工事に向く時期が限られるぶん、動き出しは早いほうが安全です。
次の一歩は、検索サイトで自分の市町村に制度があるかを調べ、見積もりを取る段階で市町村の窓口に確認することです。
そして、補助金ありきで工事内容を決めないこと。必要な工事を先に決め、それが対象になるかを後から調べる。この順序を守れば、判断を誤りにくくなります。
工事そのものの進み方は外壁塗装の工事の流れと工期で扱っています。
補助金以外に、税制とローンで費用をまかなえるかは減税とリフォームローンの記事で扱っています。
相続した家や別荘に使えるかは、制度ごとに条件が異なります。管理そのものの考え方は空き家・別荘の外壁管理にまとめています。
国の補助事業が断熱改修で何を対象にしているかは、外張り断熱と外壁の更新にまとめています。
制度の内容は変更されるため、申請前に必ず公式情報と窓口でご確認ください。

